こんにちわ!こんばんわ!女性営業マンとして日々奮闘しているなっちゃんです!
同じ職場で一緒に働く、新しい仲間として加わる新入社員。見ていると「自分にもこんな時期があったなぁ」と懐かしさを感じます。ですが、せっかく入社した新入社員がどんどん辞めてしまう…こんな悩みを最近よく耳にします。
新入社員が辞めるには理由があります。今回は新入社員が辞める理由、時期や兆候なども合わせて解説をしていきます。
新入社員が辞める理由

新入社員が辞める理由は様々です。理由なく辞めるケースはないとは言い切れませんが、辞める時には何か理由があるのが大半です。では、どのような理由で新入社員は辞めていくのでしょうか?
主な離職理由は?
平成29年度に内閣府が行った子供・若者の意識に関する調査による初職の離職理由では以下のような結果になっていました。

離職理由の上位を見てみると
1位 仕事が自分に合わなかったため
2位 人間関係がよくなかったため
3位 労働時間、休日、休暇の条件がよくなかったため
4位には「賃金が良くなかった」が入り、5位には「ノルマや責任が重すぎた」が続いています。
仕事が自分に合わない
仕事が自分に合わないと感じるのは何故なのでしょうか?大きな理由の一つとしては「苦手な仕事内容だった」と感じてしまい、「仕事自体がつまらない、苦痛」と感じてしまうことが挙げられます。
得意な事を活かしたい!と思うのが普通であり、得意分野を活かすことができずに苦手なことばかりやらされる…こうなると「もう辞めよう」と思ってしまうのも仕方がありません。新入社員はやりがいを求めていると言えるでしょう。
人間関係が悪い
仕事は人間関係が9割!という言葉もあります。ベテランの社会人も人間関係を良好に築くことができずに悩んでいるという方は多いため、新入社員が仕事を辞める理由としては十分です。
「人間関係が良かったから、仕事内容が辛くても頑張れた!」という経験はありませんか?新入社員には社会人になったばかりで不安を抱えています。上司が良好な人間関係を築けるようにフォローしてあげると良いかもしれませんね。
労働時間、休日、休暇の条件がよくない
最近の若者の傾向として、仕事よりも仮定やプライベートを優先したいという欲求が高まっています。それは内閣府が調査した以下の資料でも明らかです。
仕事と家庭・プライベート(私生活)のどちらを優先するかについてみると、「仕事よりも家庭・プライベート(私生活)を優先する」と回答した者は63.7%であり、平成23年度の調査時における52.9%よりも多かった。
平成30年版子供・若者白書(概要)より
一昔前であれば「新入社員は仕事を覚えるために先輩より働くものだ」「プライベートな理由で休むとか言語道断」という風潮でした。
しかし現在は労働環境の改善に力を入れている企業も多く、ITによる自動化を進めて業務を効率化したり、「ノー残業デー」を設定したりと工夫をしています。プライベートの時間を作れる環境が重要と言えるでしょう。
新入社員の残業に関する記事をこちらでもお伝えしています!
給与に不満がある
給与の金額が割に合わない、少なすぎるといった理由で会社を辞める人も多くいます。給料とは自分が頑張った証として返ってくるものです。
新入社員だとそれほど大きな金額は期待してないかもしれませんが、頑張りに見合わないと感じると辞めたくなるのが人情です。経営者でなければ改善するのは難しいかもしれませんが、理由の一つになることを理解しておきましょう。
ノルマ・責任が重すぎる
入社してすぐにノルマを課せられたり、重い責任を背負わされるとプレッシャーを感じてしまいます。営業職などではノルマがあるのは珍しいことではありませんが、あまりにも重いノルマは辞める理由になるようです。
プレッシャーは本人が乗り切るしかありませんが、教育を担当する方や先輩社員がしっかりとフォローすることで重さは軽くなります。コミニュケーションを密に取ることで結果は変わるかもしれませんね!
新人がどんどん辞める職場とは?



このように新入社員が辞めるのは職場によってバラつきがあります。同じ仕事内容でも職場環境の違いで離職率は様々…どんどん新入社員が辞めてしまう職場環境って、どんな職場なのでしょうか?
新入社員の離職率
理由の前に、新入社員はどれくらいの割合で辞めているのか見ていきましょう。厚生労働省による新規学卒者の離職状況調査では、平成28年3月大学卒業者を対象にした場合、3年以内に辞める確率は32%となっています。
新入社員の離職率では、3年以内に辞めると早期退職としています。3人に1人は辞めているという事になりますが、これを多いと見るか少ないと見るか意見は分かれる所です。
ちなみに1年以内に離職する確率は11.4%となっており、自分の職場の離職率が高いか低いかは、これらの数値が一つの指針になりそうですね。
当てはまると辞められやすい職場かも…
「新人が入社してもすぐ辞めてしまう」「いつもハローワークに求人が出ている」そんな職場には以下のような事が当てはまるケースが多いです。
・セクハラやモラハラなど、ハラスメントが横行している
・教育環境が整っていない、放っておかれる
・挨拶をしない
・職場のルールが曖昧
・長時間労働、サービス残業が当たり前
・社員同士の仲が悪い
・ワンマン社長がいる、社長が横暴
・理不尽な社内規定が多い
・タイムカードがない
・業務マニュアルがない
・キャリアアップの道がない、示されない
・給料が相場よりも異様に安い
自分の職場で当てはまってしまった項目はありましたでしょうか?いわゆるブラック企業に共通する項目でもあります。いくつも当てはまっていたら、あなたの職場は新入社員が辞めやすい職場と言えるでしょう。
逆に新入社員が求めているものは!詳しい記事をこちらで公開しています!
こちらの動画では心身崩壊するブラック企業の特徴を詳しく解説しています。
新人が辞める兆候

思いつきで突然「よし!辞めよう!」となる人は少なく、大半の人は「辞めたいなぁ…」と思い続けた後で辞めています。辞めたいと思っている兆候はどんなことから読み取れるのでしょうか?
本当に辞めたい人は「辞めたい」と言わない

あなたの職場でも「辞めたい」発言を頻繁にする人はいませんか?「辞めたい」と周囲へ話している人ほど実際に辞めるケースは少なく、逆に辞める人は何も言わず突然に辞めます。
「まさかあの人が辞めるなんてね~」というセリフは良く聞きます。しかし、口には出さずとも発している「辞めたい」雰囲気やオーラはあるのです。
当てはまったら辞めたいのかも?
・挨拶をしなくなった
・愚痴や不満を口にすることが増えた
・こっそり求人サイトを閲覧している
・他の仕事や資格の勉強を始めた
・仕事をするのに覇気がなくなった
・普段とは違う行動をするようになった
・世間話に参加しなくなった
・仕事に関心を感じられない
上記の項目が当てはまると危険なサインです。辞める兆候を感じたら、上司がフォローをするなどすれば退職を思いとどまることもあるため、しっかりと対策を行いましょう。
辞めたい新入社員にどう対処する?

上司が新入社員に「辞めたい」と言われた時、その段階では手遅れのケースがほとんどです。大切なのは兆候を察知して、しかるべき対応をすることです。どのような対応をするのが正解でしょうか?
悩みを聞きやすい環境を作っておく
定期的に個人面談を行う制度を作るなど、悩みを聞きやすい環境を作っておくのはとても大切です。「悩んでいるけど誰にも言えない」このような状態だと、大体は負の感情ばかりが浮かんできてしまうものです。
個人面談などで悩みを聞くことができれば、どんなことに悩んでいるのか?どうすれば解決することができるのか?という対策を打つことができます。普段から新入社員が悩みを話しやすい環境を整えてあげましょう。
話は聴く、相手に考えさせる
悩みを聞くことができたら、今度は相手の話を聴くように心がけましょう。話を聞いてすぐに「それは駄目だ!」「辞めるならご自由に」など、否定や突き放すような態度を取ってはいけません。
相手がどうしたのか?を考えさせた上で、どのようにしていくのが一番良いのかを一緒に考えていくことが大切です。自分の考えを話すことでスッキリすることもあるでしょう。まずは相手の話を聴く、そして一緒に考えるようにしましょう。
職場環境で改善できるものは着手する
職場環境を改善することで離職を防げるケースもあります。しかし根本的に改善することは経営者の采配も必要になりとても大変です。ですので、現場レベルで改善できるものがあれば改善を進めるのが近道です。
例えば「仕事量が多くて悩んでいる」という辞めたい理由なら、仕事量を調整する、担当分けする、効率の良い方法を考えて生産性を上げる、など工夫すれば対処可能でしょう。会社のためにもなり一石二鳥ですね。
新入社員教育について、こちらで詳しい記事を公開しています!
まとめ
いかがでしたでしょうか?新入社員が辞める理由、辞める兆候があった場合の対処法をお伝えしてきました。辞めるには必ず理由があるもの…兆候を察知して不安を取り除いてあげるのが、新入社員が辞めない秘訣です。