こんにちは!こんばんは!女性営業マンとして日々奮闘しているなっちゃんです!

新しい仲間として同じ職場に加わる新入社員。初々しい姿が新しい風を職場に運んできてくれます。

「さぁ新入社員と一緒に頑張ろう!」と思った矢先、前向きだった新入社員が何故かドンドン辞めてしまうなんてことがあなたの会社にはありませんか?

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なっちゃん
新入社員が辞める理由は必ずあるはずですよ!そこをしっかり理解して退職を防ぎましょう!

今回は新入社員が辞める理由とその時期、辞めてしまいそうな兆候などを解説していきます。

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なぜ新入社員が辞める?考えられる理由は?

新入社員が辞める理由は十人十色です。理由なく辞めることは全くないとは言い切れませんが、多くの場合辞める時には何らか理由があります

では、なぜ新入社員は辞めてしまうのか?考えられる理由を考えてみましょう。

主な理由は「仕事内容」「人間関係」「待遇」

少し前のものになりますが、平成29年度に内閣府が行った「平成30年版子供・若者白書 特集 就労等に関する若者の意識」では以下のような結果が出ています。

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引用元:内閣府 特集 就労等に関する若者の意識

離職の理由のトップ5はこのようになりました。

退職理由トップ5

1位 仕事が自分に合わなかったため(43.4%)
2位 人間関係がよくなかったため(23.7%)
3位 労働時間・休日・休暇の条件が良くなかったため(23.4%)
4位 賃金がよくなかったため(20.7%)
5位 ノルマや責任が重すぎたため(19.1%)

この結果を見ると、やはり退職の理由の多くは、「仕事内容」「人間関係」「待遇面」が大きく影響してしまうことになります。

それでは上位のものから個別に見ていきましょう。

やりがいの欠如が原因!?「仕事が自分に合わない」

仕事が自分に合わないと感じてしまう原因はどのようなものでしょうか。

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社員A
せっかく入社したのに、毎日資料作成と整理ばかり。こんなやりがいのない単純作業いつまで続くのかなぁ・・・。いつになったらしっかりとした仕事をさせてもらえるのかなぁ。

このように志を持って志望し面接を経てようやく入社した会社であっても、入社後に仕事の「やりがい」を感じられないことが影響しています。

入社後は当然のように経験も知識も不足しているため、最初はなかなか理想の仕事をさせてもらえないことが多く、書類整理や資料作成などの単純作業を日々こなすことが続きこのような状況に陥ってしまいがちです。

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なっちゃん
雑務も非常に大切な仕事なのですが、新入社員は自分が求めていた「やりがい」を感じられず、仕事が合わないと感じてしまう傾向が強いです。

今なぜこのような雑務ばかりをお願いしているのか、この雑務が今後の業務にどのようなメリットになるのかなど、今後の指導方針などを新入社員と共有し「やりがい」を感じてもらうようにしましょう!

いつの時代も必ずある!「人間関係が悪い」

職場は1日の大半を過ごす場であり、ここでの人間関係がうまくいかないとほとんどの時間をストレスを抱えて過ごすことになります。

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社員B
職場での人間関係に疲れてしまい、集中して仕事もできないし、プライベートでもそのことばかりを考えて休めない・・。

このように精神的なストレスにより仕事のパフォーマンスが低下し、仕事でもプライベートでも常に疲弊してしまい退職してしまいます。

仕事は自分で選べても一緒に働く人は自分では選べませんし、上司や先輩は新入社員からすればただでさえ気を遣う存在ですので、気を遣わせない「環境・雰囲気づくり」が非常に重要です。

  • 何も言ってこないから問題ない
  • 自分たちもこれで頑張ってきた
  • 仕事のためには我慢も必要

このような考えが必要な場面もありますが、まずは新入社員の様子を常に伺い、率先してフォローできるような環境を作るようにしましょう!

こちらの動画は、職場の人間関係改善についての動画です。ぜひご覧ください。

プライベートが大切。「労働時間・休日の条件が悪い」

最近の若者の傾向として、仕事よりも家庭やプライベートを優先したいという欲求が高まっています。

仕事と家庭・プライベート(私生活)のどちらを優先するかについてみると、「仕事よりも家庭・プライベート(私生活)を優先する」と回答した者は63.7%であり、平成23年度の調査時における52.9%よりも多かった。

引用元:平成30年版子供・若者白書(概要)

一昔前であれば「新入社員は仕事を覚えるために先輩より働くものだ」「プライベートな理由で休むなんて言語道断」という悪しき風潮が多くの企業で残っていました。

それが当たり前な状況では、当然無理な残業や無休で肉体的にも精神的にも疲弊し、つらい現状から逃げ出したくなってしまいます。

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社員A
入社した会社がすごいブラック企業だった。辞めたしもう関係ないから、SNSで会社の愚痴を発信しちゃおう。

このように軽い気持ちでSNSで会社の評判などが一気に出回ってしまうことも考えられます。

会社の方針でなかなか難しい部分もあるとは思いますが、可能な限りプライベートな時間を作れるような環境を整えるようにしましょう!

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現在では働き改革を推進し、労働環境の改善に真剣に取り組んでいる企業も多くあります。新入社員だけでなく全社員がプライベートを大切にできるような環境作りが重要です

こちらの記事で新入社員の残業について解説しております。ぜひご覧ください!

モチベーションが上がらない。「給与に不満がある」

給与の金額が割に合わない、少なすぎるといった理由で会社を辞める人も多くいます。

やりがいとともに給料は自分が頑張った証として返ってくるものですし、今後のモチベーションにも繋がります。

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社員B
面接で聞いていたから金額は理解していたつもりだけど・・・。努力や頑張りに見合わない給料だとやっぱり不満が残ってしまうなぁ。

経営者でないと金額はすぐには変えられませんし、昇給の時期が決まっている会社はその時期まで変えられませんが、退職の理由に給与額が影響しているということは理解しておきましょう。

知っているのと知らないのでは新入社員の心情を知る上では雲泥の差ですし、金額は仕方ないにしても、頑張りを評価してやりがいを感じてもらえるようにしましょう。

プレッシャーで押し潰される。「ノルマ・責任が重い」

入社してすぐに厳しいノルマを課せられたり、重い責任を背負わされるとプレッシャーを感じてしまいます。

営業職などではノルマがあるのは珍しいことではありませんが、あまりにも重く厳しいノルマは退職の理由になることは間違いありません。

ノルマで感じるプレッシャーは本人がいかにして乗り切るかも非常に重要ですが、教育を担当する上司や先輩がしっかりフォローすることによって、成功したときの大きな成果や自信に繋がっていくことは間違いありません

頻繁に辞めてしまう職場には見えない問題が潜んでいる

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社員A
うちの会社は新入社員が入ってもすぐに辞めちゃう・・・。何が問題なのかわからないよ。
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社員B
うちの会社はほとんど辞めずにみんな頑張ってるよ!同じ業種なのに差が生まれるのはなぜだろう?

このように同じ仕事内容でも職場環境の違いで離職率は大小様々ですが、どんどん新入社員が辞めてしまう職場環境はどのようなものなのでしょうか?

新入社員(3年以内)の離職率

まず新入社員の離職率はどのくらいなのでしょう。

こちらは令和4年10月28日に厚生労働省から発表されたデータです。

■ 新規学卒就職者の事業所規模別就職後3年以内離職率 ( )内は前年比増減

    事業所規模高校大学
5人未満60.5% (▲1.4P)55.9% (▲0.4P)
5~29人51.7% (▲1.1P)48.8% (▲0.6P)
30~99人43.4% (▲0.7P)39.4% (+0.3P)
100~499人35.1% (▲0.8P)31.8% (±0.0P)
500~999人30.1% (+0.1P)29.6% (+0.7P)
1,000人以上24.9% (▲0.7P)25.3% (+0.6P)
引用元:厚生労働省

規模により離職率に差はありますが、事業所の規模が小さいほど離職率は大きい結果になっています。

小規模であれば一人辞めることの割合が大きいので当然といえば当然ですが、職場環境が整っていないことや人間関係が密になりやすい部分なども原因になっています。

1000人以上の規模の企業でも4人に1人は辞めていますが、これを多いと捉えるか少ないと捉えるかは意見が分かれるところではないでしょうか。

当てはまる職場は離職率が高いかも?

「新人が入社してもすぐ辞めてしまう」「いつもハローワークやWEB媒体に求人が出ている」このような職場は以下のような事が当てはまるケースが多いです。

当てはまったら危ない!?

・セクハラやパワハラなど、ハラスメントが横行している
・業務マニュアルがなく、教育研修環境が整っていない
・基本的な挨拶がなく、暴言や怒鳴り声などが飛び交っている
・社内規定やルールが曖昧で、人や状況によって対応が変わる
・社員同士の人間関係が悪い
・社長がワンマンで横暴
・タイムカードがなく長時間労働やサービス残業が多い
・キャリアアップの道がなく、給料が相場よりも異様に安い
・アメ(優しい言葉)とムチ(厳しい言葉)の度が過ぎている

当然これだけではありませんが、もしこちらで当てはまっている項目があったとしたらブラック企業の入り口に立っているかもしれません。

経営者であれば早急に改善する必要がありますし、幹部やベテラン社員であれば内部から少しでも改善の道に進むようにしっかり話をして環境を整えていくことが必要です。

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なっちゃん
精神的に追い込み逃げ道をなくし、時期を見て甘い言葉で承認欲求を満たし依存させる企業があるようです。皆様は大丈夫ですか?

こちらの記事でも3年以内の離職について解説しております。こちらもご覧ください。

こちらの動画でブラック企業の特徴を解説しています。是非ご覧ください!

これが出たら危険!?「辞めたい」がにじみ出る兆候

思いつきで突然「そうだ、会社辞めよう・・・。」となる人は少なく、大半の人は「辞めたいなぁ…」と思い続けた結果最終的に辞める決断をしています。

会社を辞めたいと思っている人たちにはどのような兆候があるのでしょうか。

本当に辞める社員は口に出さない

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社員A
どんなに頑張っても評価されないし、いつまでも雑務に長時間労働。もうやってられないよ。こんな会社辞めようかな・・・。

このように「辞めたい」発言を頻繁にする人、あなたの周りにいませんか?

「辞めたい」と周囲へ話している人ほど実は自分の頑張りを認めてほしかったり、辞められたら困ると言ってほしいだけで実際に辞めるケースはさほど多くありません。

「まさかあの人が辞めるなんてね~」というセリフをよく聞くように、本当に辞める人は雰囲気やオーラを醸し出すだけで口には出さずに突然辞めていきます。

「そういえばあの人、最近ちょっと様子が・・・。」という心当たりがあるならば、様子をうかがいつつ現状などの話を聞いてみてください。不満を口に出してくれるかもしれません。

いくつ当てはまる?辞めそうな社員の兆候

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なっちゃん
辞めたいと思うと現れる兆候について以下にまとめてみます。当てはまる方がいたらじっくり様子をうかがってみてください。
現れる兆候

・挨拶や世間話をしなくなったり言葉に力がなくなった
・愚痴や不満を口にすることが増えた
・業務に関係のない資格の勉強を始めた
・単純に元気がなくなった
・会社からの電話やメールに反応しなくなった
・離席が多くなった
・病欠が増えた
・無表情無関心

辞める決断をした社員口は出しませんが、上記のような兆候を感じた場合、話を聞くなどのフォローがしっかりできれば、自分と向き合ってしっかり考えてくれるかもしれません。

兆候を感じたときの対応がすべて

新入社員が「辞めたい」と上司に言ってきた場合は、多くの場合すでに手遅れです。

その時点でいかに足止めをしようとしても、時間がたてば同じ状況に陥ってしまう可能性が非常に高いので、そこに至る前に兆候を察知し以下のような対応をとることが大切です。

兆候への対応

・悩みを話しやすい環境を作る
・とにかく話を聞く
・職場環境で改善できるものは早急に対応する

悩みを話しやすい環境を作る

定期的に個人面談を行うことや、web会議・電話などでコミュニケーションを図るなど、「悩みを話しやすい・聞きやすい環境」を作っておくのはとても大切です。

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社員A
誰かと話がしたいし、自分の思いを聞いて欲しい・・・。でも誰も周りに友達や信用できる上司がいない。

普段から悩みを聞く体制を作っておけば、どんなことに悩んでいるのか?どうすれば解決することができるのか?という最善策を考えておくことができます。

普段から新入社員が悩みを話しやすい環境を整えてあげましょう!

とにかく話を聞く

とにかく相手の話を聞くように心がけましょう。

最も信用できず話をしたくなくなるのは、すぐに口をはさんで相手の話をさえぎってしまう人です。仕事でもプライベートでも高確率で嫌われます。

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社員B
実はこのようなことがありまして・・・
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社員A
俺の時はこうだったからその考えは捨てていい。そもそも気持ちがたるんでいる。じゃあがんばれ!お前ならできる!!
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社員B
(私が話したかったのはそこではないし、あなたの意見を聞いているんではないんですが・・・。)

忙しくて時間がないのはよくわかりますが、このように先輩として自分の尺度でアドバイスをして早く解決しようとせず、とにかく聞いて相手の思っていることを話してもらうようにしましょう!

言いかけたことの裏に何が隠れているのかは、最後まで話を聞かなければわかりません。まずは考えや思いをしっかり話してもらい、そのうえで必要なものは何か一緒にじっくり考えましょう。

まずはとにかく相手の話を聴く、考えるのはそのあとです!

職場環境で改善できるものは早急に対応する

職場環境を改善することで離職を防げるケースもあります。

しかし根本的な改善は経営者の決断や経営方針で難しい部分もあるので、現場レベルで改善できるものがないかを確認し、あれば思い切って先に進めてみましょう!

例えば「仕事量が多い」という悩みに対しては

  • 担当部署で仕事量の調整をする
  • 担当の変更や再分担をする
  • 効率が上がるような方法がないか検討する

このように会社全体で動かなくても現場レベルで対応できることは多くあります。

新入社員の負担も減り、コミュニケーションも図れ、効率が上がる最高のチームになることは間違いありません!

まとめ

新入社員が辞めてしまう理由と対処法について解説いたしました。

まとめるとこのようになります。

まとめ

・退職理由は「仕事内容」「人間関係」「待遇面」が大多数
・辞めてしまうのは職場環境・人間関係の影響が大きい。可能な限り早急な対応を心がけよう!
・様子がおかしかったり急に雰囲気が変わった社員は要注意。兆候を見逃さず手遅れになる前に手を打とう。
・対応策で最も重要なことは話がしやすい環境づくり。とにかく話を聞く体制を整えよう!

残念ながらいつの時代も辞めてしまう新入社員は一定数います。

ですが兆候などを見逃さずにしっかり対応することができれば、最悪の事態を少しでも減らせるかもしれません。

新入社員だけでなく自分も働いている会社です。環境を改善しつつ新入社員含め誰もが幸せになれるような仕組み作りを検討してみましょう!

最後までご覧いただきありがとうございました。