「営業の仕事が辛くてストレスがやばい」「営業の仕事のストレスから解放されたい」
この記事は、営業を辞めたいと思うほどストレスを感じている方に向けて書かれています。
営業職は数ある部署の中でも特に「目に見える実績」を求められます。売り上げが予算に届かなければ、どれだけ働いても残業代が出ない場合があります。
営業マンが感じやすいストレスの正体と対処法について紹介していきます。
目次
営業を辞めたい人が抱えるストレスの典型的な例
営業職のやりがいは、自分の裁量で仕事の流れを自由に決められること、自分の力量が会社の売り上げと給与(賞与)に直結することなどが挙げられます。
反面、顧客の要望を実現と引き換えに様々なストレスを感じることもあります。
では営業マンが感じる典型的なストレスとは、どのようなものか見ていきましょう。
ノルマ達成のへプレッシャー
最近はノルマ=マイナスなイメージがあるのか「必達目標」などの言葉に変わってきていますが、本質は全く同じです。
営業マンの仕事は、いかに売り上げノルマを達成させるかにかかっています。
ノルマを達成できなければ、営業部全体の評価にダイレクトに響くからです。
- 賞与額が下がる
- 降格人事の対象になる
- 同僚・後輩からの批判の目にさらされる
毎月の〆切前など、売り上げが確定する時期は上司からのプレッシャーも凄まじいものになります。ストレスのあまり胃腸がやられることも珍しくありません。
理不尽な顧客・上司との人間関係
売り上げをあげるためには、時には顧客からの理不尽な要求に対応しなければいけません。
完全に相手側の発注ミスなのに「品切れしちゃうから今すぐ何とかしてよ」という無茶な申し出も少なくありません。
会社の上司も同様に、ストレスの種になる場合があります。
顧客の無茶な要求に困り果てて相談したのに「営業なんだから自分で何とかしたら?」とか「僕は担当じゃないから何もしてあげられないなあ」と冷たくあしらわれることもあります。
拘束時間が長い
営業マンは売り上げが良ければ定時前に退勤することも可能です。しかし大抵はうまくいかないものです。
売り上げを達成するために顧客が全て店じまいするまで営業をかけ、そのあとで帰社して事務仕事をすれば自分の帰りは遅くなります。
営業手当といった名目で固定の手当てが支給される一方で残業代が発生しないことが大半のため、いくら働いても給与が変わらないこともストレスを感じる原因になります。
休みを顧客からの電話対応や接待に使う
営業マンであれば業務用のスマホを支給されます。あなたの会社が休日でも、取引先が出勤日の場合は遠慮なく電話がかかってきます。
いつ電話がかかってくるかもしれないというプレッシャーに悩まされ、気楽に遊びにも行けないという声は本当によく聞きます。
また、顧客の接待のために休日をつぶすことも珍しくありません。
大抵は上司が取引先と親睦を深める中で黙々と車の運転手を務めたり、やりたくもないゴルフで拍手しまくらなければならなかったりと、自分が楽しむ余裕はありません。
プロセスも結果も求められる
「営業は結果が全て」と言われますが、正確には「結果も過程も要求される」という方が正しいです。
営業が商品を売り上げるまでのプロセスの全てを上司から厳しく見られています。
- 顧客へのスムーズなアポ取り
- 商談の進め方
- 適切な見積もり
- 顧客への迅速な回答
顧客の心をつかんでリピート客として定着させるためには、これらの過程が重要になるからです。
石の上にも3年は嘘?|無理に営業を続けた体験談
営業職は、数ある職種の中でも特に向き・不向きが分かれる職種です。
「石の上にも3年」という言葉がありますが、営業職に限っては必ずしも正しいとは言えません。
売り上げにノルマや目標がある事は、どんな仕事にも共通するので営業に限った話ではありません。拘束時間の長さも同様です。
紹介した中で最も気をつけなければいけないことは、人間関係のストレスです。社内と社外、両方の人間関係に直接さらされる部署は、営業をおいて他はありません。
人間関係のストレスが特に問題だと主張するのは、実際に私が人間関係で身体を壊した経験があるからです。
事務職で3年働いたあと、配置転換で営業に転属となり業務用のスマホを持たされてから人生が大きく変わりました。
自分の仕事が休みでも、顧客から電話がひっきりなしにかかってきます。
また、会社のパソコンに送られたメールがスマホに転送されるシステムだったため、顧客からのメールや休日出勤した上司からのメールでスマホは終始鳴りっぱなしになりました。
いつ連絡が来るかも分からない状態になり、遊びに出かけたりお酒を飲むこともできなくなりました。
仕事の疲れが抜けなくなり、あっという間に体を壊しました。
※その後、営業を離れてスマホを手放したことで無事に回復しました。
営業マンに向かない人の3つの特徴
仕事には向き、不向きがあります。特に営業マンはその傾向が強いです。
私の実体験を踏まえ、営業に向かない人の特徴を紹介していきます。
コミュニケーション力が低い
営業の仕事は多岐に渡りますが、全て誰かとのコミュニケーションによって成り立っています。
人とのコミュニケーションに苦手意識があると、営業の仕事の全てに苦手意識が生まれる可能性があります。
失敗を引きずる
私がこの「失敗を引きずるタイプ」でした。
失敗して顧客や上司に怒られた経験が強烈に頭に残ってしまうため、「絶対に次は失敗できない」とネガティブな意識で仕事をしてしまうのです。
緊張のあまり同じ失敗をしたり、視野が狭くなって他の事で失敗したりと負の連鎖に巻き込まれることになりがちです。
多少の失敗でへこたれない良い意味で図太い人の方が、営業のような職種には向いています。
プライドが高い
営業は頭を下げてナンボ、という場面は多くあります。
新規顧客に商品を買ってもらうため、値上げ交渉のため、自分や部下の失敗の謝罪のため…。
業務を円滑に進める為に、相手を持ち上げて自分の立ち位置を低くすることは日常茶飯事です。顧客からタメ口をきかれる、怒鳴られる、嫌味を言われることだってあります。
自分にプライドを持っているタイプの人には厳しい環境と言えます。
営業マンが試すべきストレスとの向き合い方
同じ営業の仕事をしていても、各自の性格や向き不向きによって受けるストレスの大きさはさまざまです。いずれにしても、受けたストレスはそのままにせずに解消することが大切です。
ストレスへの対処法は2種類あります。ストレスを軽減させるか、ストレスをゼロにすることです。
まずは、あなたが感じているストレスを軽減できないか考えてみることが大切です。
業務の改善を試みる
先輩を徹底してマネする
自分にはできないことも簡単にできてしまう社内のエースが近くにいませんか?
仕事ができる先輩は、徹底して仕事を効率化して余計なストレスを排除しています。
その技術を学ばない手はありません。仕事への取り組み方を変えることによってストレスが減って働きやすくなります。
効率よく仕事をして退社時間が早まれば、趣味に時間を使うことでストレス解消に役立ちます。
予想して逆算で動く
長く営業をしていると、どの顧客が、いつ無茶ぶりをしてくるか予想できるようになります。
無茶ぶりのタイミングを予想できれば、事前に対策を準備しておくことができます。
顧客の性格を直すことはできませんが、無茶ぶりが来ると分かっていれば痛みも和らぐものです。
無茶なお客様の相談を上司にする
どうしても対処しきれない作業量、顧客の急な要望が重なってパンクしてしまう前に上司に正直に相談してください。
営業の管理職は忙しく動き回っていることが常なので、むやみに相談すると逆効果です。
- 相談内容の要点をまとめておく
- あらかじめ時間を予約しておく
- パンクする前に逆算する
- 無理と分かった時点でスムーズに報告する
などの基本的な事項は抑えたうえで相談しましょう。
資格の勉強で自分の市場価値を高める
勉強に熱中するとストレス解消になります。資格試験は努力が結果であらわれるので更に効果的です。
資格を取得することで自分の市場価値が上がり、転職のチャンスが生まれる事もあります。
難関資格と言われる資格に挑戦すると決めるだけで「合格すれば会社にしがみつかなくていい」という心の余裕が生まれます。
忙しい営業マンにとって資格の勉強時間を捻出することは大変ですが、自分の将来の為に取り組む価値は十分になります。
それでもダメなら|転職サイトに登録しよう
それでも、やっぱり営業を辞めたいと思ったら、転職サイトに登録してみましょう。
転職サイトに登録する際のプロフィール作成で自分の今までの仕事を振り返ってみてください。他の人にはない強みがあることを再確認できます。
転職を成功させるためには、エントリーシートの作成や筆記試験、面接といった段階を踏む必要があり、非常に手間と時間がかかります。
その手間をクリアしてでも本当に転職したいのか、まだもう少し続けて様子を見たい気持ちが強いのか、「自分の転職に対する本気度」を計ることもできます。
忙しい営業マンが転職活動に臨むには、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントとは|基本的な仕組み
転職エージェントでは、あなたに合った求人情報を紹介してくれます。
実際に応募しようと決めた際には選考を通過して内定をもらえるまでサポートを受けることができます。
自分の経験や強みに合った転職先を探してくれるため、忙しい営業マンには最適のサービスです。
転職エージェントの報酬は入社が決まった企業側から支払われるため、転職希望者は無料で利用することができます。
下記の動画で詳しく知る事が出来るので、是非参考までにご覧ください。
まとめ
営業の仕事を辞めたいと感じるストレスの中身をまとめてみましょう。
- 売り上げノルマへのプレッシャーがかかる
- 顧客や上司との人間関係
- 長くなりがちな拘束時間
- 仕事とプライベートも気が抜けない
- 次の仕事につなげる為にプロセスも気が抜けない
1つ1つのストレスを軽減する方法を考えていくことが、営業マンとして長く働くための秘訣です。
それでも自分には営業が不向きだと感じたら、転職サイトを活用してストレスをゼロにする方向に舵を切ることも選択肢の1つです。
ご自身に合った職場を見つけられることを応援しています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。