こんにちは!こんばんは!女性営業マンとして日々奮闘しているなっちゃんです!
契約社員にはメリットがないと思われている方はいませんでしょうか。
しかし、実際はそのようなことはなく、契約社員には正社員にはない魅力が数多くあるのです。
契約社員のメリットを知らないと、自身の就職の幅を狭めてしまい、自分が本当にしたい働き方が見つけられないかもしれません。
そこで本記事では、そのメリットを徹底解説していき、契約社員の魅力を数多く紹介していきます。
しかし、メリットだけでは楽観的過ぎるため、デメリットも解説し、どういう人が契約社員に向いているのか、というところまで解説をしていきます。
契約社員と正社員の違いについて詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。
目次
契約社員のメリット
契約社員は「有期雇用契約」を結んで働く雇用期間が定められている社員のことで、「無期雇用契約」を結んで働く原則雇用期間のない正社員とは異なる部類に属します。
契約期間は最長3年で、極めて優れた技術を有する場合や満60歳以上の場合には最長で5年と定められています。
このように契約社員には雇用契約に期限がある一方、様々なメリットを享受できるのも特徴です。
具体的には以下のようなメリットがあげられます。
・ワークライフバランスが充実しやすい
・転勤や異動の心配がない
・業務における責任が比較的少ない
・特定の業務に専念できる
・退職の意思を伝えやすい
・社会保険に加入できる
・有給休暇が取得できる
これらメリットについて、以下で詳しく解説します。
ワークライフバランスが充実しやすい
契約社員は労働契約時に勤務時間が定められるため、一般的に残業、休日出勤などを行うケースは少ないです。
定時直前になって急な仕事をお願いされることもほとんどなく、定時での帰社が可能になっています。
また、交渉次第で時短勤務や週休3日など、勤務時間を自身の要望に合わせて契約することも可能となっています。
これらのことから、ワークライフバランスが充実しやすい傾向にあります。
プライベート時間が多くなるため、次のようなことも可能になります。
趣味や家事・育児に対してしっかりと時間を使う。
副業に取り組み、収入アップや新たなスキルの獲得を目指す。
最終的に副業だけで生活していきたいという人は、プライベート時間が大切になってくるため、このメリットを享受していくことで近道もできるのではないでしょうか。
転勤や異動の心配がない
契約社員は労働契約時に勤務地が定められていることが多いため、転勤や異動の心配はありません。
労働環境が変わらず、急な引越しで慌てることなどもないため、安心して働くことができます。
急な転勤や異動に伴う突然の住居選びや家具の搬送なども考える必要はありません。
一方、正社員では会社都合や新規事業所設立などに伴い、希望の有無にかかわらず転勤・異動があり得るため、不安を抱えている人も少なからずいるのが現状です。
正社員の場合、急な転勤・異動になってしまったら、引越しの支度や役所への手続きなどに時間を取られ、ただでさえ貴重なプライベート時間を割かなくてはなりません。
そのため、この点は契約社員にとって大きなメリットだと言えます。
業務における責任が比較的少ない
正社員は1つ1つの業務に対する責任が大きく、精神的に大きな負担となる場合があります。
この責任の重さが嫌で、転職したり、雇用形態を変えたりする人もいると思われます。
一方、契約社員は業務に伴う責任が比較的少ないため、気持ちの面で楽に業務ができます。
業務で焦ったり、精神的に追い詰められたりすることがほとんどなく、働きやすくなっているのです。
しかし、責任が軽くても与えられた業務に対しては誠心誠意取り組むことが大切です。
特定の業務に専念できる
契約社員は労働契約時に業務内容が定められているため、基本的に定められた業務のみを行うことになります。
そのため、特定の業務に専念することができ、その業務でのスキルの向上が大きく期待できます。
そして、そこで得られたスキルがアピールポイントにもなり、後に自身のキャリアアップにつながることもあり得ます。
大きなスキルが強みになり、転職時に有利になることも十分考えられるのです。
大きなスキルが得られ、さらに精神的にも楽に業務ができるという点は、他では見られない大きな魅力となっています。
退職の意思を伝えやすい
契約期間満了に伴い、契約社員はその企業で引き続き働くかを選択することができます。
そのため、就いた職場に馴染めなかったり、向いていないと思ったりした際には、契約期間が満了した時点で「契約満了」という理由ができるため、退職の意思を伝えやすいです。
一方、正社員では上司に相談したり、多くの引き継ぎ業務があったりなど退職の意思があっても、その大変さからなかなか踏み出すことができず、悩んでいる人も多くいます。
上司に退職したいと伝えるのって勇気がいりますよね。
退職を伝えた後も何かと気まずさがあったり、多くの引き続き業務を通常業務と並行させて行わなくてはならなかったりなど、考えるだけでもため息が出るほどです。
しかし、契約社員は契約満了でスムーズに退職できるため、この面でも楽な気持ちで働くことができます。
社会保険に加入できる
契約社員は会社の社会保険に加入できないと思われている方もいるかもしれませんが、実際はそのようなことはなく、社会保険の適用は正社員と同様になっています。
社会保険は雇用形態に関係なく、労働時間などの加入条件を満たせば加入する義務が発生します。
例え雇用主が加入を拒んだとしても、条件によって社会保険への加入義務が発生するため、必然的に加入することになるのです。
そのため、契約社員も安心して働くことができます。
有給休暇が取得できる
有給休暇についても、条件によって労働基準法で取得義務が定められているため、正社員と同様の扱いになります。
そのため、有給休暇を使うことでプライベートの時間をさらに充実させることもできます。
また、産休や育休についても正社員と扱いは変わらず、取得可能となっています。
このように、契約社員でも正社員と同様の福利厚生が確立されている部分もあるため、しっかり知っておくことで有効活用していくことが可能です。
しかし、正社員の方が雇用期間に期限がない分、勤務歴が長くなりやすいため、有給休暇の取得可能日数は正社員の方が多い傾向にあります。
契約社員のデメリット
契約社員のメリットは上記であげた通り数多くあります。
しかし、デメリットが全くないというわけではないため、以下では契約社員のデメリットについて解説していきます。
デメリットとしては以下のことがあげられます。
・契約期間内での昇給・昇格がない
・ボーナスや退職金を受け取ることが難しい
・契約期間満了に伴い、失業の可能性がある
・福利厚生が限定的
・裁量権が限定される
それぞれ以下で解説します。
契約期間内での昇給・昇格がない
契約社員は契約期間内での昇給・昇格がありません。
契約期間内にどれだけ成果を上げても、労働契約書に記載の収入金額になってしまうのです。
そのため、昇給に対するモチベーションは正社員よりも劣ってしまう傾向にあります。
しかし、昇給・昇格が全くないわけではなく、契約更新時には前回の契約期間の成果に応じて昇給・昇格が行われるところもあります。
そのため、契約期間が1年で且つ契約更新が見込まれる場合には、正社員と同様の頻度での昇給となることもあり得るのです。
しかし、契約期間が3年など長期にわたる場合には、昇給の機会は極めて少なくなるため、契約期間をしっかりと確認し、自身が良いと思える期間はどのくらいなのかを注意して考えるようにしましょう。
ボーナスや退職金を受け取ることが難しい
契約社員はボーナスや退職金を受け取ることが難しく、受け取ることができても正社員よりも大分安い傾向にあります。
そのため、年収面で正社員と差ができたり、退職後にまとまったお金を得ることができなかったりすることが想定されます。
業務で成果を出したとしても、それがあまり還元されないのであれば、悔しい気持ちもしてしまいますよね。
しかし、企業によっては成果に応じてボーナスをしっかりと支給するところもあったり、退職金も社内規定に則って払うところも一部ではありますがあったりもするため、契約時に確認しておくことが大切です。
契約期間満了に伴い、失業の可能性がある
契約社員は契約満了時に、雇用主と双方合意のもと契約更新をしない場合には失業することになります。
契約社員側が契約の更新を望んだとしても、雇用主に更新の意思がない場合は、そこで働くことができなくなるのです。
これは契約満了時に会社を辞めることができることの裏返しであり、同じ職場で長く働きたいと思っている人にとっては、不安要素となり得る部分です。
それに伴って以下のような心配も出てきます。
収入の見込みがなくなり、経済的に不安定な状態になる。
社会的信用が低くなる。
住宅ローンの審査が通りにくくなる。
この点が契約社員の最大のデメリットと言えるでしょう。
しかし、契約社員でも5年を超える契約更新があった場合には「無期雇用契約」の締結を雇用主側に申請することができます。
この申請が出された場合、雇用主側は断ることができず、契約社員側が申請した段階で無期雇用契約が成立するようになっているのです。
また、企業によっては正社員登用制度があるところもあり、条件次第で契約社員から正社員になることも可能な場合があります。
このように、契約社員の不安を減らす仕組みも確立されているのが現状で、以前よりは安心して働くことができるようになっています。
福利厚生が限定的
契約社員も勤めている会社の福利厚生を受けることができますが、一部に限定される場合が多いです。
・住宅手当
・通勤費
・施設の社員割引 など
正社員のように住宅手当や通勤費が支給されれば居住の幅が広がりますが、このような福利厚生を享受できない契約社員は居住の幅が限られてくるため、大きなデメリットと言えるでしょう。
しかし、企業によっては福利厚生をしっかりと享受できるところもあるなど、企業によって差があるので、雇用契約時にしっかりと確認しておくことが大切です。
裁量権が限定される
契約社員の業務は比較的大きな責任を伴わないことが多いため、裁量権に限度があることも特徴です。
そのため、契約社員ではマネジメント業務をすることはほぼなく、どちらかというとアシスタント業務が多くなってきます。
しかし、正社員が少なく、人員不足のところでは例外的にマネジメント業務をすることもあるため、ここは企業によって様々です。
大きな責任を有するマネジメント業務をしたい場合には、契約期間の満了に伴って正社員登用や転職などで正社員として職に就き、働く方がよいかもしれません。
以下の動画では、これまで説明してきた内容も踏まえて、契約社員にまつわる様々な誤解を解説していますので、気になる方はご覧になってみてください。
契約社員に向いている人
上記で契約社員のメリット・デメリットをあげてきました。
これらが分かったことで、契約社員に対するイメージも変わってきたという人もいるのではないでしょうか。
そしてこれまでの内容を踏まえると、以下のような人が契約社員に向いていると言えます。
・プライベートを重視する人
・ライフプランが明確にある人
・特定の仕事に専念したい人
・様々な職場で経験を積みたい人
・精神的に楽に仕事がしたい人
それぞれの詳細を以下で説明します。
プライベートを重視する人
契約社員は勤務時間が決められており、定時での帰社が可能なため、プライベートの時間を大切にしたい人にとっては合っている働き方と言えます。
帰社後のプライベート時間で趣味や副業に時間を費やしたり、家事や育児に多くの時間を割いたりすることができます。
特に、副業に時間を費やし、最終的に副業だけでも生活できるようになっていきたいという場合にはこの働き方が近道だと言えます。
一方で正社員ではこのような多くのプライベート時間は確保できないため、プライベート重視の人は契約社員で働くことでその特権を有意義に使っていけます。
ライフプランが明確にある人
数年後にやりたいことがあったり、留学や結婚などの予定があらかじめ決まっていたりするなど、ライフプランが明確にある人は契約社員が向いていると言えます。
自身のライフプランに合わせて契約期間を定めることで、その期間のみ働いてお金を貯めるという働き方ができます。
また、ライフプランに合わせて退職時期が決まっていれば、上司に過剰に気を使う必要もなく退職することができます。
ライフプランが明確な人は後の予定が決まっており、自身に契約更新の意思がないことが前提である場合が多いので、更新についての不安は皆無となり、契約社員が抱えるデメリットはほぼなくなると言えます。
特定の仕事に専念したい人
契約社員は契約時に定めた業務のみを行うため、特定の仕事に専念することができ、そのような働き方をしたい人には合っている雇用形態と言えます。
特定の仕事にコツコツ入念に取り組むことが好きな人は、その仕事を極めることで正社員をも凌駕するスキルを身につけることも十分に可能です。
そうなれば、会社からの評価も上がることになるでしょう。
特定の仕事に専念できて、しかも会社からの評価も上がるとなると、とても大きな魅力になるのではないでしょうか。
しかし、特定の専門スキルが高まった場合には、雇用主側から正社員登用の話を持ち掛けられることもあるため、契約社員として働き続けたい場合には考えて返答するようにしましょう。
様々な職場で経験を積みたい人
1つの職場のみならず、複数の職場を渡り歩き、経験を積みたいという人にも契約社員は向いています。
契約期間の満了に伴って別の企業で契約社員として働き、その後も同様に様々な職場を転々とすることで、1つの職場だけでは身につけることのできない多くのスキルを身につけることが可能になります。
正社員では1つの職場で働き続けることが前提となっているため、なかなか退職を切り出しにくいですが、契約社員であればそのような心配はないため、様々な職場に就き経験を積みやすいです。
様々な職場経験を積むことで、正社員よりも多くのスキルを身につけることも可能です。
精神的に楽に仕事がしたい人
正社員では1つ1つの仕事の責任が重く、精神的に辛くて嫌だと感じている人もいるかと思われますが、そのような人にも契約社員は向いています。
契約社員の担う仕事は責任が比較的軽いものが多く、仕事に対して過剰に心配になる必要がないからです。
最近正社員での仕事が辛く、辞めたいと感じている人はもしかするとその責任の重さを大きく感じてしまっているのかもしれません。
このような場合には、働き方を一度見直すことも大切になってきます。
まとめ
契約社員にはワークライフバランスが充実しやすい、転勤や異動の心配がない、特定の業務に専念できるなどの多くのメリットがあります。
一方、契約期間内での昇給・昇格がない、ボーナスや退職金を受け取ることが難しいなどのデメリットもあり、正社員と比べると劣る部分があるのも事実です。
しかし、プライベートを重視する人、ライフプランが明確にある人などにとってはメリットの方が多く、適した働き方だと言えます。
働く際に自身がどのようなことを重視するのかを明確にして、契約社員で働くことも考えに入れることで、これまでにない自分に合った働き方ができる可能性も十分にあります。
契約社員での働き方に迷われている場合には、本記事であげたメリット・デメリットを比較検討して、自身の価値観と照らし合わせてじっくりと考えてみてください。
きっと自分に合った働き方が見つかるのではないかと思います。
以下の動画も参考になるかと思いますので、是非一度ご覧になってみてください。