こんにちは!こんばんは!女性営業マンとして日々奮闘しているなっちゃんです!
人材派遣の営業は、インターネット上で検索をすると、「大変・キツイ・辛い」といったマイナスのフレーズがよく並びます。
これだけを見てしまうと、とても大変な仕事なのではないかと考えてしまう人も多いのではないでしょうか?
しかし、キツイだけではなくやりがいもあるため、仕事として今でも成り立っているのは事実です。
そこで今回は、人材派遣の営業の仕事を解説すると共に、どんなことが大変なのかについてや、やりがいについて解説いたします。
目次
人材派遣営業の仕事について
人材派遣営業の主な仕事は以下のとおりです。
- 新規開拓営業
- 派遣先企業のフォロー
- 派遣スタッフのフォロー
- マッチング
人材派遣営業の主な業務は、派遣先企業と契約を結んだり、既に顧客となっている派遣先企業のフォローや、実際に派遣されている派遣スタッフのフォローなどになります。
具体的な仕事内容について、もう少し詳しく見てみましょう。
仕事内容①新規開拓営業
新規開拓営業は、まだ取引のない派遣先顧客を開拓し、人材派遣の活用を提案する仕事で、新規の派遣先企業との契約を成約することとなります。
ゼロからの新規開拓は、契約まで結びつけることが非常に困難です。そして、その新規開拓での代表的な営業手法が飛び込み営業です。
飛び込み営業は勇気がいる
飛び込み営業はアポイント無しに訪問をすることで、自社の魅力やサービスを知ってもらい契約していただく営業手法です。人材派遣業界のみならず、飛び込み営業は実際にまだ行われています。
断られ続けるので、精神的にも辛さを感じることもあるでしょう。
しかし昨今の飛び込み営業は、昔のように1件でも多く回るスタイルから、数よりも質を取る傾向にあります。
人材派遣業界は景況感に左右されやすいので、調子の良い企業を見定めて、どこにどのように話す内容をしっかり準備した上で、飛び込み営業を行っています。
闇雲に訪問を繰り返すのではなく、事前準備をしっかり行うことで、少しでも確度を上げるようにしましょう。
こちらの記事で飛び込み営業の成功率を上げるコツについて詳しく解説しております。ぜひご覧ください。
電話営業はいかにして担当者に繋いでもらうか
もう一つの手法は電話営業です。
何とか担当者らしき人に繋がったとしても、そこで訪問アポイントを取れるわけではありません。
こちらも簡単ではないので、電話営業における目標を設定すると良いでしょう。
【たとえば…】
- 担当者名を知る
- 資料を送らせてもらう
など、担当者への訪問という一番高いハードルのクリアだけを目指すのではなく、小さなものでも達成できる目標を設定するとよいでしょう。
そして、電話営業をするためにも事前準備が必要です。
- 電話に出ていただいた方との会話はどうするか
- そこから担当者に繋いでもらうためにはどうするか
- 担当者に繋がった際の会話はどうするか
- どのようにアポまでつなげるか
仕事内容②派遣先企業へのフォロー
既に契約を結んでおり、スタッフを派遣している企業へのフォローもしっかり行います。フォローの内容としては現在の状況確認や、スタッフの状況把握が主な内容となります。
また、新たなスタッフが必要になった場合、どんなスタッフを顧客が必要としているのか、ヒアリングを行うことが必要です。
担当者とのコミュニケーションを通じて、信頼関係を作ることが大きなポイントとなります。この点は他の営業職と大きな変わりはありません。
質の高いスタッフを派遣し、またここから派遣スタッフを欲しいと担当者から思ってもらうためにも、担当者との人間関係を構築し、求めている人材についてのヒアリングを行いましょう。
仕事内容③派遣スタッフへのフォロー
派遣スタッフに対するケアやサポートも大きな仕事の一つです。
派遣先企業とスタッフのミスマッチや、実際の職場環境におけるストレスなどがあると、実際に業務に支障をきたしてしまう可能性が大きくなります。
派遣スタッフの悩み・ストレスを解決する
人材派遣営業が大変ということの一つに、商材が人材であるためこちらの希望がうまく伝わらず、意思の疎通が取りにくいというところがあります。
そのため、スタッフの悩みを聞いてアドバイスをしたり、場合によっては指導をすることも必要です。
派遣先企業に問題があるケースも
また、スタッフに話を聞くと、派遣先企業に問題があるということも少なくありません。例えば、派遣スタッフを強引に引き抜こうとしていたり、派遣法に抵触するようなことを行っていたりすることもあります。
派遣スタッフへのフォローを怠ると、派遣スタッフの離職率にも影響があり、また派遣先企業との関係性にも問題が生じることもあるので、必ずフォローをするようにしましょう。
仕事内容④マッチング
マッチングは、派遣先が求める人材と、それに合うと思われる人材とを引き合わせる仕事です。
【マッチングで必要な手順】
まず、派遣先企業へのヒアリングを十分に行い、どんな人材を必要としているのかを聞き出す必要があります。
そして、派遣するスタッフに対しても、希望条件を聞き出す必要があります。ここを曖昧にしてしまうと、派遣後に大きな問題が起きてしまう可能性があります。
ミスマッチを起こさないためにも、マッチングは時間を掛けてしっかり行うようにしましょう。
人材派遣営業は「コミュニケーション」がとにかく大切!
人材派遣営業の他の営業職と大きく異なる点は、【商材が人であること】です。そのため、特にヒアリング能力や伝達力、そしてコミュニケーション能力が重要となります。
ヒアリングで聞き出した情報を伝達することができないと、ミスマッチが起きて、トラブルが発生してしまうおそれがあります。そのようなことを起こさないように、事前準備を怠ってはなりません。
対応に終止する可能性も!?大変と言われる理由
- ノルマ達成が難しい
- 派遣スタッフのトラブル対応
- 労働時間・残業時間が長い
- 派遣先企業からのクレーム対応
- 飛び込み営業が苦手
人材派遣営業は人が商材となるため、ほぼ100%対人の仕事となり、どうしても人間関係のトラブルが起きやすいことが大変さの背景にあります。
それだけでなく、競合が多くあることや、営業としての大変さもあることがあげられます。
具体的に見てみましょう。
理由①ノルマ達成が難しい
人材派遣営業のノルマ達成が非常に大変です。理由は、人材派遣事業社が多く、過当競争が起きていることと、人材業界は人が商材のため、差別化が他業界に比べて難しいことが挙げられます。
そもそも派遣会社の数が多い
一般社団法人日本人材派遣協会によると、2021年6月時点で42,448ヶ所となっており、一時期に比べれば大きく減少しましたがそれでも競合他社が多いことがわかります。
派遣会社の支店や営業所を含めた許可事業所数の合計は2021年6月時点で42,448ヶ所、2020年度の年間売上高の合計は8兆6209億円です。
引用元:一般社団法人 日本人材派遣協会
競合が多ければ多いほど、人材派遣営業にとってはノルマの達成が難しくなります。特に新規開拓は競争が激しく、簡単に成約できるものではないでしょう。
他社との差別化が難しい
人が商材のため、他社との差別化がしにくく、商材によるメリットを提案内容に盛り込むことが非常に難しいこともあります。
そのため、営業力を問われる立場になってしまうのです。
会社からはノルマの必達を言われていても、結果としては未達が続いてしまうい、それが原因でとても辛いと感じることも多くなります。
理由②派遣スタッフのトラブル対応
派遣スタッフの無断欠勤や就業先でのトラブルに追われることもあります。人材派遣営業にとって、これは精神的に追い詰められてしまう要因の一つです。
信頼関係がゆらぐと、精神的な負担に
営業としては派遣スタッフを信じてあげたいが、疑わなくてはならなくなる状態になることもあり精神的にも辛い状況となってしまいます。
人が商材なので、自分の思い通りにならないのが人材派遣営業の辛い部分でもあります。
理由③労働時間・残業時間が長い
日中は現場に出向いて営業をし、夕方以降は派遣スタッフとの連絡や相談、それ以外にも事務作業や提案資料の作成なども行う必要があり、どうしても労働時間が長くなってしまいます。
人が絡んでくるので、どうしても相手に合わせた時間設定をせざるを得ませんし、自分でスケジュールを立てるにしても、派遣スタッフからや派遣先企業からの急なトラブル連絡もありなかなか簡単には行きません。
人材派遣営業が大変と言われる理由として、この長時間労働も大きな要因でしょう。
理由④派遣先企業からのクレーム対応
派遣スタッフからだけではなく、派遣先企業からもクレームが入ることもあります。
クレームはほぼ派遣スタッフについて
例えば、スタッフが全然働かない、言われていたスキルが実際にはないなど、契約違反ではないかと言われてしまうこともあります。
最悪の場合、契約期間が残っていても契約終了を言い渡されることもあります。しかし、契約期間が残っているとその期間の給与を派遣先企業が補填しなくてはならなくなります。
クレームに対して交渉が発生
人材派遣営業としては、何とか契約継続をお願いするか、契約期間の給与の支払いをお願いするという、非常に厳しい交渉をしなくてはなりません。
そのため、派遣前に人材についての説明をうまく行うコミュニケーション能力が必要となります。
大変さ⑤飛び込み営業が苦手
仕事の内容でも触れましたが、飛び込み営業が苦手ということも人材派遣営業が大変ということの一つになります。
新規開拓のためには毎日のように飛び込み営業を行うこともあります。断られ続けることも当たり前の世界なので、成功体験をなかなか得ることができない状況に追い詰められてしまうこともあります。
「競合の多さ」「人が商材」ならではの難しさがある
このように人材派遣営業は大変であることが理解できたのではないでしょうか。
人が商材となるため、他の営業職とは違うこともありますし、競合の多さからノルマ達成も大変であることが大きな理由でしょう。
業務の大変さを忘れるほどの大きなやりがい
辛いことだけではなく大きなやりがいも当然ありますので、いくつか紹介いたします!
- 派遣先企業とスタッフからの感謝
- 派遣スタッフの成長
- 新規開拓先からの受注
- 顧客からの新しい案件の発注
やりがい①派遣先企業とスタッフからの感謝
派遣先企業もスタッフも人なので、ひとつの案件が成功すると、派遣先企業からもスタッフからも感謝され、喜ばれます。
商材である人からも感謝されることは、派遣人材業界ならではでしょう。
やりがい②派遣スタッフの成長
派遣スタッフは人材派遣営業の担当となっていることもあり、派遣先でスタッフが成長をしている姿を見ることもできます。
自分が派遣した先で毎日働いており、その環境で見られる成長にしている姿にやりがいを感じることもあるでしょう。
やりがい③新規開拓先からの受注
これは他の営業職でも同様ですが、長い間アプローチしていた新規開拓先からの成約を取れた時は非常にやりがいを感じる瞬間でもあります。
これまでの苦労が実った時でもありますし、何よりも競合の多い人材業界の中で、自分に顧客が振り向いてくれた嬉しさは代え難いものがあるでしょう。
やりがい④顧客からの新しい案件の発注
既に契約をしている顧客から新しい案件の発注をいただいた時も、やりがいを感じるのではないでしょうか。
それだけ相手から信頼されていることの証ですし、リピートでの発注は営業としての醍醐味でもあります。
まとめ
今回は人材派遣営業の仕事についてと大変と言われる理由、そしてやりがいについて紹介いたしました。
まとめるとこのようになります。
- 人材派遣営業の業務内容は、通常の営業活動だけでなく、商材である人との関係性が重要。派遣先企業だけでなく派遣スタッフについてもしっかりフォローが必要。
- 人材派遣営業が大変な最大の理由は「商材が人であること」。トラブル対応などが業務の中心になってしまうことがあり営業活動がうまく行かなくなってしまうことも。
- 派遣先企業と派遣スタッフの「すべての人」に感謝されるのが最大のやりがい。派遣スタッフの成長を見られるのも大きな醍醐味!
人材派遣営業は競合が多く、また商材が人ということもあり、営業職の中でもとても大変な仕事ですが、感謝され成長を見届けられるという他の営業職よりも大きいやりがいもあります。
人材に関わる非常に大切な仕事ですので是非ともチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。